比べたことがあると答えた奥さまに「具体的にどんなところを比べるか？」と聞いたところ、意外なことに「男性器」という回答は少ない。前出の竹下さんが次のように説明する。「女性はセックスを比べるとき、男性器や愛撫の仕方などの細部で比べるんじゃなくて、全体的なムードで比較することが多いんですね。たとえば、あの人のセックスはすごく優しくて良かったなあとかいう感じでしょうか」

　Ｒ・Ｉさん（４３）は、３年前まで不倫していた男性とラブホテルで落ち合っていたという。「ラブホテルに入る直前のドキドキ感とか、ミラーボールで七色の光が回る部屋の、イヤラしい感じとかが懐かしくなるときがあるんです。夫とはいつも家の寝室だから、こんなドキドキ感がないんですよ」

　男は「とにかく、たくさんの女としたい」というのが本音だが、人妻はどうなのか。最後に自分の経験人数についての感想を聞いてみた。

　結婚前に６人、結婚後は浮気をしていないというＹ・Ｋさん（３８）は、「結婚前の男性のうちの２人とは、今の夫と同時並行でつきあっていた」と言う。「別に悪いとも思わなかったし、それぞれのエッチを楽しめました。結婚後もあんな息抜きの場というか、給水所みたいな男性が欲しいですよね」

　こんな人妻がいる一方で「男性は夫一人しか知らないが、これで十分」という奥さんもいる。最後に「普通ぐらいだと思う」にチェックしたＭ・Ｙさん（４１）の話を聞いてみよう。

「夫以外の男性とセックスしたら、別な快感を得られるのかもしれないけど、女って、たぶんセックスにそんなに欲深くないんです。夫から愛されているっていう実感があって、セックスでそれを感じられたら、あえて“いろんな味”にトライしようとは思わない。他の女性はともかく、私はそう思ってるから、一人で十分なんです」

　我が家の人妻の“結婚後の経験人数”を増やさない秘訣は、どうやら、ここらあたりにありそうです。