出会いがあれば、別れもある。そんな季節になったところで、ＡＶ界のレジェンド女優・上原亜衣が引退を宣言した！　何も知らないまま業界に入って、文字通り裸一貫で、多くのユーザーの支持を勝ち取ってきた彼女。その歴史を振り返りつつ、女優から普通の女の子に戻ることを決めた現在の心境を直撃。悲しいけれど、卒業おめでとう！　ＤＶＤを見ながら、俺の股間が泣いている。

２０１１年にデビューし、その翌年に、黒髪美少女の女子校生役で大ブレイクした上原亜衣ちゃん。１４年には『ＤＭＭ．Ｒ１８　アダルトアワード』で最優秀女優賞を獲得。企画単体女優（キカタン）としては史上初の快挙をなし遂げた。
「デビュー当時は学生だったし、４～５本出たら辞めようくらいの気でしたね。同じ事務所の紗倉まなちゃんや、小島みなみちゃんが活躍しているのを見て、私は企画女優だから舞台が違うと思っていました。でも、仕事が入り始めて、それなら私はキカタンでナンバーワンになりたいって思うようになったんです」

そこからの躍進ぶりは目覚ましかった。月のほとんどを撮影で埋めて、夜中までかかると、翌日の撮影のために帰宅せずに事務所の寮に泊まる。ＮＧプレイもほとんどなくして、『１００人中出し』、『１００発ごっくん』など、ハードな作品にも出まくった。
「現場にはジャージのまま、タクシーで直行直帰。プライベートな時間も全然ないから遊びにも行かないし、家では淫語やセルフ潮吹きの練習をしていました。アフリカで野生動物の側で現地の人とも絡んだし、黒人ものの撮影で、３０センチのメガチンを無の境地で受け入れたり。今、思うと、よく体が壊れなかったと思います（笑）」

売れっ子になってもアナル、中出しとハードな作品に出続けていたが、中出しものは彼女の中で特に感慨深いという。
「実はプライベートでも、中出しが好きなんです（笑）。“私のために、こんなに精子を出してくれているんだ”っていう幸福感に包まれるんですよ。だから、エッチしていても、つい相手の腰を足で挟んじゃう“だいしゅきホールド”の体位を、やりたくなっちゃうんです」

活躍する場もＡＶだけではなく、映画『ゴッドタンキス我慢選手権　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ２』に出演、新生『恵比寿★マスカッツ』のメンバーにもなり、名実ともにスター女優の一員となった。しかし昨年の１１月『Ｊａｐａｎ　Ａｄｕｌｔ　Ｅｘｐｏ２０１５』のステージ上にて、突然に引退を発表した。
「この先の目標がなくなったんです。引退するのは、いつでもよかった。でも、“トップでいるとき”に“大きな舞台で宣言したい”という気持ちがあって。年末には引退作も撮りました。昔から仕事をしていた男優さんはもちろん、キカタン女優の仲間、カメラマンとして、いろんな監督やファンの人まで総勢２００名の人たちが集まってくれて、とてつもない作品になったと思います」

夜中までかかった撮影のあと、ロケバスで早朝に自宅に戻ってからも、あまり眠れず、一人で焼き肉を食べに行ったという亜衣ちゃん。引退後は車の免許を取ったり、ここ数年できなかった、自分のための時間を過ごしたいと言う。
「まだ実感が湧かないんです。ただ、ＳＥＸで正常位と騎乗位くらいしか知らなかった私が、こんなにエロスキルが上がった。努力すれば夢が叶えられることも分かって、初めて自信も持てた。ＡＶをやったからこそ、大人になれたんだという気がします」