「口堅いから大丈夫ですよ…」

時刻は１０時半を回り、飲み会もそろそろお開きムード。帰宅する人もちらほら出始めた頃、自分のワイングラスを片手にＡがＮ氏の隣に座ってきたという。
「ニットの胸元からは深い谷間がはっきり見え、香水をつけているのか、甘い匂いがしていましたね。どぎまぎしていると、大きな瞳で顔をじっと見つめてきて、私にだけ聞こえる声で、“うちのマネージャー、口堅いから大丈夫ですよ”と言ったんです。正直、驚きましたよ……」

Ｎ氏は、一度はマネージャーから、二度目はタレント本人から“性接待”の誘いを受けたわけだ。
「私も男ですから、ムラムラしたのは事実です。でも、後戻りできなくなりそうだったので、何も言わずに笑って席を立ちました」

ＡサイドがＮ氏に、ここまで執拗なアプローチをかけたのには理由がある。
「広告代理店でも、キャスティングに関係している人はターゲットになりやすいんです。肉体関係を結んで取り込むことができれば、ＣＭが決まるかもしれませんからね」（芸能関係者）

芸能界では昔から、タレントによる枕営業が噂されてきた。元グラドルの小向美奈子や小阪由佳（現在は「有花」）らは、その実態を暴露したこともある。
「韓国の女優チャン・ジャヨンさんは性接待に悩み、０９年に自殺しています。どの国でも、多かれ少なかれ芸能の世界には存在する“負の伝統”です」（前同）

しかしながら、名前を言われても分からない駆け出しのグラドルならまだしも、人気、知名度ともトップクラスのＡが枕営業を行っているとしたら驚きだ。だが、「枕（営業）をやったら、どんな娘でもボロボロに傷つきますよ」（芸能界を引退した元グラドル）
業界関係者は、襟を正すべきだろう。