これまでは決して開かれることのなかった禁断の扉。ようやくそこが音を立てて開かれ、すべてが露わに！

誰もがやっている、とは聞くものの、決して、その実態が表沙汰になることがない「女性のオナニー」。
そんな秘密の営みを暴くべく、本誌は決死の覚悟で取材に繰り出した。
「現代女性の性意識などの調査」という名目で、まず捕まえたのが、財団法人の理事夫人で、ご本人は和服の着付け教室を主催する百合子さん（４３＝以下、香西咲さんと南梨央奈さんを除き、すべて仮名）だった。

なかなかシラフじゃ話しにくいだろうと、取材場所に選んだのが下町の縄のれん。店内では威勢のいい酔っ払いが大きな声を張り上げているので、逆に隣の会話が聞こえないという利点があるのだ。
ある程度酒が進み、場が和んだ頃を見計らって、百合子さんに質問をぶつけた。
「私は"女性も男性と同じように人生を楽しむべきだ"と信じておりますが、やっぱり百合子さんのような上品な奥様も、一人エッチをなさるんですか？」

彼女は酒で紅潮した白肌をさらに赤くして、
「そっ……そんなこと、しません！」
と語ったものの、記者の「誰でもやっていること」「恥ずかしいことでは決してない」「むしろ、やらないほうが不健康」という執拗な（？）説得に負けたのか、
「まあ、まったくしないということもありませんけど……」
と口をモゴモゴさせながら、こう打ち明けてくれた。

「明け方、ウツラウツラとしているときに、自分で触ってるみたいなの。夢うつつの中なんだけど、起きたら、パンツが少し湿ってるんですよ」
さらに「お風呂でちょっと触ったり、寝る前にさすったりすることは、たまにあるかも」なんだとか。
ソソとした山の手夫人にそんなこと言われて、仕事じゃなければ鼻血を出しているところでした。

さて、百合子さんのように熟女世代にとって自慰行為は「恥ずかしいこと」の代表で、友達にも夫にも絶対秘密だが、驚いたことに、今どきの若い世代は、さにあらず。オナニーを禁忌と捉えず、むしろ「どう気持ちよくなるか」を追求していると言っても過言ではないのだ。

ＡＶ女優の「ナンバー１オナニスト」を自認する香西咲さん（２９）によると、
「今どき、オナニーに対して罪悪感を持ったり、恥ずかしいことだと思う子は、ほとんどいない」
という。
「最近では、女子同士でオナニーのやり方やグッズの情報を交換するコミュニティが発足したりしてますし、ネットでも"もっと気持ちよくなれるオナニーのやり方"といった情報が飛び交っています。現代の女性にとってオナニーは、一人でできるお手軽な楽しみなんです」

昭和育ちのオヤジ記者にとっては、なんとも驚きの証言だが、取材した女子大生の薫ちゃん（２１）も、バイト仲間の女性４人と旅行をした際、ホテルの部屋で夜遅くまでオナニーについての情報交換をしたという。
「一番ためになったのは、ローターの使い方でした。小学校の頃からローターを使っている子が一人いて、その子が一つ、自分のを持ってきてたんです。わざわざ持ってきた理由？　さあ、一人で使うつもりだったのかな（笑）」

さすがに実演はなく、せいぜい肌に軽くあてがうだけだったが、「ローターの先っぽを使えばキーンと強い刺激があり、お腹の部分だと、じんわりした刺激がある」「ローターを弱く押しつけると振動が大きく感じられ、強く押しつけると小さい」「コントローラーで強弱をつけるより、ローターの当て方で調整したほうがいい」などの知識を得たという。

「マイローターまで持ってるのは、その子だけだったけど、４人とも最低１回はローターを使ったことがありました。面白かったのは、みんなオナニーのやり方が違うこと」
ある子は指でクリトリスをいじり、ある子は下着やタオルの上から電気マッサージ器を当てる。もう一人は指の付け根にローターを当て、指の振動でオナるといった具合だ。
「お酒を飲んだ勢いもあって、化粧の仕方を教え合うようなノリでした（笑）」（薫ちゃん）

ローターやバイブは、スケベ男が寝室に持ち込むものというのは古い発想で、今は女性が自分のために買う時代。ネット通販で買いやすくなったことや、同じくネットで性に関する情報にアクセスしやすくなったことが普及の理由だ。

「出かける前に５分あったら、チャッチャとオナニーする」と語る人気ＡＶ女優の南梨央奈さん（ ２２）も、中学生の頃、ネットを通じてローターの存在を知ったという。
「どうやら振動するモノをあてがうと気持ちいいらしい、というのは分かったんですが、家の中にそんなものが見当たらなかったので、お祖父ちゃんの電動歯ブラシを黙って借りちゃいました（笑）」