賃貸マンションの玄関で即尺

〈今日の午前中限定。私の自宅でどうですか〉
次なるサークルの存在を確認したのは、なんとなく出会い系サイトでネタを探していたとき、こんな書き込みを見つけたのがキッカケだった。

プロフィールには〈東京都Ａ区在住、31歳の主婦〉とある。主婦が"自宅"に誘って来るとは、新手の風俗かと興味が湧いた。
いったい、どんな返事が来るのかと単刀直入に、〈ご自宅はどちらですか〉とメールしてみた。

送られてきたメールには、丁寧にもマンション名と部屋番号まで記載されている。
さらに、こんな提案までしてきた。
〈この時間が難しければ、近所の公園のトイレでお願いします〉

この季節に野外のトイレは寒かろうと返信すると、〈狭いし、すぐアツくなって、意外にちょうどいいと思いますよ〉
という、これまた男心をくすぐる返信。とはいえ、自宅招待の魅力には勝てず、指定の時間に、ご自宅に馳せ参じたのだった。

いざ到着するまで、家族と住むマンションに見ず知らずの男を招くだろうかと半信半疑だったが、着いてみると、どう見ても、ごく普通の家族用の賃貸マンションである。
玄関のインターフォンを押すと、すぐに現れたのが和田理子さん（29）。無言で手招きし、早く入るように急かすや、記者の肩に右手を置き、左手を記者の脇の間から伸ばし、素早く玄関のドアをガチャリと閉め、「ご近所さんにバレたら大変だから、静かにね」
少しぽっちゃりとした、一見して巨乳が見て取れる肉体と、玄関のドアで記者の体を挟む形で、耳元でそうささやいた。

そう言われて言葉を発せずにいると、玄関の鍵を閉めた左手が記者の股間へスライドされ、なんと、そのまま即尺へ！上目遣いで、顔を前後させる彼女の口内に果てたのは、到着後わずか10分足らずだった。

玄関での不意打ちに唖然とする記者を、さして気にするふうでもなく、リビングに招き入れると、「サイトで知り合った人妻に、いきなり自宅に呼ばれると、男の人も興奮してくれるの。だから、ホテル代がかからないし、その分ちょうだいって言えば、みんな結構、納得して払ってくれるし……一石二鳥なの」
と、なぜ"自宅"なのか、こちらが聞くより先に説明してくれた。非日常の興奮も手伝ってか、自宅を教えたからといって危ない目にあったことはないそうだ。なるほどと納得していると、
「お兄さん、今度、私の妹の友達としてみない？」
と、出し抜けに理子さんが提案してきた。

「その子、かわいいんだけど、浮気がバレて、今離婚危機なの。それで、慰謝料払うことになるかもしれないし、どうせバレたなら、好きなエッチで稼いでやるって頑張ってるの（笑）」

開いた口が塞がらないこちらを横目に、理子さんは笑って続けた。前出の志保さんのサークルとは随分性質は異なるものの、理子さんの界隈でも、やはり欲求不満の人妻の売春はサークル化しているようだ。

「今思えば、一緒に援交していた仲間で集まって飲んでいたとき、友達の一人が酔って、"エッチしたい！今すぐクンニされたい！"って、喚きだしたのがきっかけですね。その子が、その場で出会い系に登録して男を漁り始めて、みんな火がついちゃった（笑）」

この日以降、「この男が良かった」と誰かが言えば、「じゃあ次は私が」と、口々に言いあうようになって、自然と情報交換しあうサークルができていったそう。

しかし、こういったサークルが複数あるというのは、世の男性にとって、はたしていいことなのだろうか？