ワンクリックが地獄への入口

Ｗｉｎｎｙの被害は数知れず。たとえば、某県議会議員（男性）がアイドル画像をＷｉｎｎｙでダウンロードしようとして、ウイルスに感染。

「選挙戦のポスターや支援者名簿と同時に、約５００枚のハメ撮り写真が流出したのです。しかも複数の女性が映っていた（笑）。若い女の子の頭を押さえつけてフェラさせたり、四つん這いポーズでアナルまで撮影していましたよ」（同）

本人たちも知らないうちに、秘密がさらされてしまう……。１０年頃から急増したのが「ＷＥＢカメラ盗撮」だ。青山氏が説明する。

「ＷＥＢカメラが内蔵されたパソコンが増えたんです。そこにハッカーが侵入して、勝手にカメラをオン。すると、一人暮らしの女性などは知らないうちにパソコンの電源を入れた途端、私生活を覗き見られてしまう。風呂上がりの全裸や、彼氏と部屋でセックスしている姿を盗撮されて、映像を流された女性も少なくないんです」

このように日本の流出映像は年々、巧妙かつ悪辣になっているのだ。さらに近年、元恋人との秘密映像をフラれた腹いせに流出させる「リベンジポルノ」が話題になった。

「今、ネット上では『ＦＣ２動画』や『ＸＶＩＤＥＯＳ』といった動画掲示板が隆盛を極めており、素人たちが動画を、どこからでも投稿できるんです。しかも、これらは海外サーバーを経由しているので、無修整映像も多い。本当、自分の知人女性が映っていても不思議ではない時代なんですよね」（前同）

そして現代は今回の騒動のように、スマホが新たな流出経路になってきた。

「今後、この手の流出は今以上に激増しますよ。スマホは自分の手元にあるため、つい自分だけの"引き出し"に思えて、秘密の写真なども残しやすい。ところが、その引き出しの奥はネットを通じて、世界とダイレクトでつながっているんですから」（前出・井上氏）

非常に深刻な事態だが、対処法はあるのだろうか？

「まず、怪しいメールやサイトは開かない。開いた途端、強制的にウイルスに感染させられて、データが流出する可能性は高い。アプリにウイルスが入っていることもあるので要注意です。もし、ハメ撮りをするなら、デジカメが一番です（笑）。ＳＤカードに保存して、常に"非ネット"の世界に置いておくべき」（同）

今回の記事を、「俺には関係ないな」と思って読んだあなた、すでに、あなたの"秘密"は流出しているかもしれない……?