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カマボコに牛肉並みの効果が
意外なところで、川口氏が強く勧めるのがカマボコ。
魚のすり身を固めた、食材の中でも特に値頃感のあるアレだ。
「体内で合成できないアミノ酸は8種類あり、必須アミノ酸といいます(前述のアルギニンなどは体内合成できる)。これらは単に筋肉を作るだけでなく、それぞれ生体内を正常に保つ働きがあり、特に、カマボコには肝臓の働きを活性化させるリジンが抜群に多いんです」
その量、100グラム当たり1200ミリグラム。
これは高価な牛ロースの含有量と、ほぼ同じなのだ!
「しかも、カマボコは魚肉の繊維が断ち切られているので、アミノ酸ドリンク(前述『アリナミン』シリーズなど)的な即効性が期待できそうです」(前同)
疲労回復効果も期待でき、「体の切れが良くなる」と、カマボコを常食するプロサッカーチームもある。
なお、イカ、タコなどにも肝臓機能を高めるタウリンが豊富に含まれている。
お次は、堂々の3位に輝くチョコレート。
ラブライフアドバイザーのOLIVIAさんが、解説してくれた。
「チョコレートの原料のカカオの苦味成分はテオブロミンといい、他の食材にはめったに含まれない希少成分で、血流を上げます。また、PEAという恋愛初期に脳で分泌される化学物質も入っており、チョコを食べることで脳の恋愛モードがONになる働きもあるんです」
カカオは中央から南アメリカの熱帯地域を原産とする常葉樹。
有効成分は、そのラグビーボール大の実に含まれている。
かつては食材ではなく薬として用いられ、15~16世紀に栄えたアステカの皇帝は、不老長寿の薬にするのと同時に、女性と交わるときにも飲んでいた。
12月11日公開のvol.03に続く・・・。