――全シーンが見どころですが、特にヌイてほしい場面はどこですか？

「ステージ2は人数が多いので圧巻です。ただ私の体が男優さんたちの中に埋もれてないといいなって思いました(笑)。ノンストップで撮影しているから、カメラマンさんも肉体をよけながら撮っていたんです」

――今作は3周年にかけて「33人」の男優が出演したので4周年は44人、5周年は55人ですか(笑)。そして、20周年では222人まで挑戦してほしいです。とは言っても、実際は何人まで対応できそうですか？

「どうなんだろう？　何人くらいまでいけるんですかね？　でも、まだいけるんじゃないかと思っているので、できる限り積み重ねて、自分の記録を増やしていきたいです」

――3周年記念作品は必見、必ヌキですね。そして、この1年間を振り返ってもらいますが、一番印象に残っている作品はでどれですか？

「全部印象に残っている作品なんですけど、痴女系はあまり挑戦したことがなかったので、『上で倒れたボクを介抱してくれた人妻薬剤師が部屋を訪ねてくるようになり気づいたら勃起薬を盛られ何度もイカされていた… 天宮花南』は新鮮でした」

――どこが新鮮でしたか？

「私がお姉さんっぽい感じで、『ねえ、ねえ、まだ足りないよ』みたいなセリフを言っていたのも、すごい楽しくなりましたし、痴女系は好きだなって思えた作品です」

――そういう意味では去年のインタビューで、「痴女みたいに自分から動く作品が多くなってきたので、 そういう方向性もあるかな、好きだなと思えてきました」と言っているんです。

「前よりは自分から出てきた言葉を言えるようになってきました。考えなくても言葉が出てきた作品かなって思います。この作品はちょっと悪い女で、薬剤師という設定もすごく新鮮でした。作品的にコメディチックなものやドラマが多いので、毎回どういう役を演じるかが楽しいんです」

――最近ではエロ漫画家、バニーガール、薬剤師、大家さんと豊富なバリエーションを演じています。ドラマ作品で印象に残っている作品はありますか？

「『保育園に子供を送ってから迎えまでの８時間 長男のサッカースポ少のコーチと、不倫セックスしまくっている絶倫ママチャリ妻。 天宮花南』です。不倫はしちゃダメだけど、背徳感がすごくあって印象に残っているんです」

――どういったことろがですか？

「不倫はいけないことだし、子どももいるし、旦那も好きなんです。でも、子どもたちが遊んでいたり、家族と一緒に食事をしたりしている自宅で他人とエッチをしたら、テンションが上がっちゃうんじゃないかって想像しながらエッチをしました」

――結婚していないのに、そういう気持ちになりましたか？

「やってはダメと言われていることをすると興奮しますよね。家族からはママとしてしか見られなくなったのに、息子が所属する少年団の若いコーチからは、女性として見られているんです。その嬉しさを想像しながら演じた時は、めちゃくちゃ気分が上がって、こういう役柄はすごく好きだなって思いました」

――あと、天宮さんといえばいまや「喪女」です！　天宮さんも数作、そしてAV界でもかなりの喪女作品が出ていますが、いまや「喪女＝天宮花南」のイメージですよ。

「何故、喪女ニート作品がこんなに受けたのか、いまだに自分でも分かっていないんです。こういう喪女ニートが好きっていう人が存在するのも不思議で、私は絶対にこういう喪女ニートは好きにならないんです(笑)」

――天宮さんはちゃんとしていますから。

「だから、私の喪女ニート役のどこが受けているのか分析しても、全然分からないんです。でも、初めましての人に会うと、『全然、喪女ニートと違うね』って言われるんです。この作品のイメージで、すごくだらしない子って思われているんですよ(笑)」

――それは寅さんが本当にいると思われた渥美清さんと同じで、役者としては超一流の証拠です。

「ありがたいです。だから、私もそっちに寄せちゃっている気がして、たまに怖いです(笑)」

――ははは(笑)。憑依型どころか実践型女優です。VR版喪女ニートはやってどうでしたか？

「VR撮影は2年ぶりにやったんですけど、カメラとの距離が難しかったり、いつも見ている空間とは違ったりしたので、距離感を思い出しながらやりました。喪女ニートとは別に、女教師作品のVRも撮ったんですけど、そちらも面白いんです。ぐるぐると回るターンテーブルに拘束されているシーンは面白いし、エロいので観てください」