新型コロナの「新しい生活様式」の影響からか、これまで便所に行っても手を洗わなかったオヤジたちが夢中で手を洗うようになりました。

それはしそれで大変良いことなのですが、普段手洗いをし慣れていないオヤジたちの間でとてつもない事件が起こりつつあります。

それは「ズボンのシミ」事件です。

実際、男子便所の前で観察していると10人中６人のオヤジは股間に妙なシミをつけて出て来るのです。

おそらくソレは手洗いのときに生じた「水」か「小便」のどちらか二者択一ということになるのですが、場所が場所だけに子供が見たって小便に見えます。

時には、愛人らしき女を便所の前に待たせたオヤジが「お待たせ」などと軽口を叩きながら出て来るのですが、やっぱり股間にシミを作って出てきます。

そんなときは案の定、愛人の視線は股間に釘付けです（笑）。

果たしていつからオヤジたちは股間にシミを作るようになったのでしょうか。

さらにそのシミは水なのでしょうか。それともガチで小便なのでしょうか。

取材の結果、驚くべき事実が判明しました。

まず、例のシミを「水」だと仮定してみましょう。

手洗いをすると確かに水しぶきがズボンに飛びます。

しかし、そのシミはズボンの前部分全体に跳ね、明らかに「手洗いで生じたもの」ということがわかります。

次に「小便」の場合を検証してみましょう。

実際に泌尿器科医にお伺いしたところ、考えられる原因は２つあるそうです。
ひとつは「急いで小便」をした場合。

泌尿器科の先生によると、中高年は尿を押し出す力が弱まっているため、尿意を解消してもチン先に尿がわずかに残っているそうです。

それがペニスをズボンに引っ込めるときに押し出され「尿ジミ」に発展するケースがあるそうです。

これを回避するにはゆっくりと小便をして最後にケツの穴と腹筋に力を入れて尿を最後まで押し出すこと。

また、小便のキレも悪くなっているので、チン先を指で押しながら丁寧に滴を振ることが良いようです。間違っても若い時のように根元から振り回すのはやめましょう。

さて、もうひとつの原因は「現代病」とも言えるものでした。

それは、多くの男たちが家庭内で「座り小便をするようになったから」だそうです。

男性の場合「座って小便をすること」が日常的になると、放尿の際に足腰の筋肉を使わないことに慣れてしまい最後まで出し切る力が弱まってしまうそうです。これが残尿を引き起こし、尿ジミの原因になるということでした。

うーむ。家の便所で尿を跳ねさせて嫌われるのが良いか、それとも尿ジミで嫌われるのが良いか、悩ましいところです。

いずれにせよ、中高年の場合は慌てず急がずゆっくりと小便をするのが得策といえましょう。

また、手洗いの時は腰を思い切り引いて洗うのがベスト。そうすれば股間に妙なシミをつけて周囲にドン引かれることはないでしょう。

なお、それでも「尿漏れ」が治らないという方は「前立腺肥大症」の恐れがあります。

もし、そうであれば股間にシミを作ってテヘペロしている場合ではありません。

急いで泌尿器科にかかりましょう。

皆様のご健康とご健勝をお祈りします。

文責：編集長原田