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博多のグルメ店の話などで盛り上がったが、彼女は5年前に上京してから一度も故郷に帰っていない。「実は、あっちでいろいろあって……。帰りたくても帰れないんです。だからよけいに、彼の訛りが心に響いたのかもしれません」
近くのウィークリーマンションに仮住まいをしていた彼は、毎晩のように飲みに来た。そして短期出張を終えて福岡に帰る前夜、彼は福岡の銘酒『繁桝』を持ってきたのだそうだ。「しかも、こちらではなかなか手に入らない『箱入娘』という大吟醸のお酒だったの。わざわざ地元から送ってもらったと聞いて、グッときちゃいました」
その夜、店が終わったあと、彼と近くの博多ラーメン店に行き、店を出ると、「彼に“福岡土産のお礼に東京土産をあげたいんだけど……”って、私から誘いました。翌日には福岡に帰るから後腐れがないこともあったんだけど、故郷の匂いがする男に“マーキング”をしたかったのかも(笑)」
お次は、カウンターを挟んだ関係から一歩踏み出してしまったケース。六本木の会員制クラブで働く美樹さん(29)は、ママにお客と深い仲にならないよう注意されていたが、常連客のHさん(40代)と一線を越えてしまった。「“腕がプヨプヨしてきたからジムに通おうかな”と、お店で私が話すと、“僕も腹が出てきたから行こうと思ってたんだ。一人だと三日坊主になるから一緒にどうだい”と誘われたんです」
店外デートの誘いに応じたことはなかったが、「Hさんは若い男性と一緒に住んでいて、“あっち系(ゲイ?)”だと聞いていたんです。だったら大丈夫だろうと、OKしたんです」
昼間でも時間の自由がきくHさんと週3回、午後2時に待ち合わせてジムに通うようになった。だが、プールで美樹さんを眩しそうな目で見る彼に「アレ?」と思ったという。「完全に男の目でした。それとなく一緒に住んでいる男性のことを聞くと、甥御さんだって言うんです」
ジムの帰りに低糖質・低カロリー専門のレストランで食事をするようになったある日、彼に「もっと楽しい有酸素運動をしよう」と誘われて、うなずいた。「お腹が出ているなんて全然ウソで、ジムのプールで見ると、筋肉質で胸毛も濃かったんです。私、昔から毛深いマッチョが好きだったので、内心ソソられていました(笑)。それに、店より外で会うことのほうが多くなってくると、なんか“お客さん”と思えなくなっちゃってたんですよね」
モデル並みのルックスの美女キャバクラ嬢が…
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