女性自身の内に秘めた浮気理由

化粧やおしゃれに気を遣うようになり、スカート姿で出勤するようになった。「シェイプアップするため夜中にウォーキングを始めたり、初めてエステに行ってみたりもしました」（同）

ご主人は、この変化に気づきもしなかったが、主任は違ったという。「彼は“どんどん若返ってもう眩しいくらいです”なんて言ってくれたの。女として見られているのがうれしくて、つい体を許しちゃった（笑）」（同）

５０代、６０代の男性にとって、４０代の女性は十分に若い。当人が年齢による容姿の衰えを感じていたとしても、その“市場価値”は思っているより上なのだ。

さらに、女性自身の内に秘めた浮気理由もある。宗万代表が１６年に受けた数ある依頼の中で、「継続案件なんですが……」と前置きして、次の事例を挙げる。「ご主人が公務員で、非の打ちどころがない奥様（５６）のケースです。ご主人が暴言を吐くなど、夫婦喧嘩はあったみたいですが、奥様はそれを受け流して、夫婦生活を送られていました」

奥さんの献身で、夫は出世し、子どもたちも一流大学を出ることができた。ところが、夫が６０歳で定年を迎えたときのこと。「奥様が若い男と不倫したんです。話を聞いても“もう、あんな夫とは、これっきりにしたい。夫への不満は少しだけれど、窮屈で年下の男と遊びたい。（寝室の）ベットが別で、添い寝して抱いてくれなかった”と、断片的なことを発するだけでした」（前同）

長年の鬱憤が爆発したのか……彼女にしか理解できない理由があるのだろう。実は、この例は、「ヤンチャな男」や「年下君」と不倫するケースが増えている現代の傾向を同時に表している。浮気相手についてもアンケートしたところ、パート先の男性、元彼、飲み屋で知り合った男性が多かったのだが、＜夫よりも収入が下の男性＞と浮気した人妻が多い（３９％）という事実も判明した。

「浮気調査をしても、まじめで、しっかりしたダンナさんがいる女性ほど、ヤンチャな男性や年下の男性を好きになり、不倫に至るケースが多いんです。自分の夫にはないものを、不倫相手に求めているということですね」（同）