ＳＥＸ中は目を見つめるべし

このように、セックスが認知症予防に効果的なことは分かったが、ただセックスをすればいいわけではない。できるだけ脳に刺激を与えるには、どのようなセックスをすればいいのか。

まずは場所だが、いつもと変わらぬ自宅よりも、非日常空間を味わえるラブホテルがおすすめだという。
「ラブホに行くだけでも脳は活性化されますが、その中でも近所のラブホに行くのが、より効果的なんです。というのも、近所の目を気遣うことで、さらなる緊張感が生まれるのです」（医療ジャーナリスト）

ラブホに入り、ベッドイン。脳を活性化させるには、相手を“おい”などと呼ばずに、ちゃんと名前で呼ぼう。そして、服も自分で脱ぐのではなく、互いに脱がし合い、視覚的な刺激を楽しもう。裸になって、いざ開戦となったら、前戯の時間となるわけだが、前戯の中でも特に脳に好影響を与えるのがクンニだとか。
「年を取ると、舌の動きが鈍くなり、言葉がしっかりしなくなります。これは舌の筋肉の力が衰えた証拠。クンニは、舌を上下左右に動かすため、舌のいい運動になるんです。普段、意識して使わない筋肉を動かすのは、脳にとってもいい刺激になります」（前同）

そして、いよいよ“合体”となるわけだが、脳にいい体位はあるのだろうか。
「体位は、ＡＶのような無理な体位は必要ありません。お互いの目を見つめることで、癒しホルモンと呼ばれ、認知症予防にも効果的とされるオキシトシンが脳内で分泌されます。なので、正常位や対面座位などがおすすめですね」（同）

以上、紹介した方法をぜひ、読者諸兄にも試してもらいたいのだが、今さら女房を抱く気にもなれない。かといって、女房とは別に、夜のパートナーがいるわけでもないという方も多いのではないだろうか。