８月21日、福岡県警中央署は美容クリニックの女性従業員への強制わいせつ容疑で佐賀市の消防士の男（22）を現行犯逮捕した。

その逮捕容疑は21日午後３時40分ごろ、客として訪れた福岡市の美容クリニックのカウンセリング室で、応対した20代女性の口周辺をなめ回すなどしたというもの。女性が部屋から出て被害を訴えたため、別の従業員２人が男を取り押さえ、現行犯逮捕となった。

美容クリニックは、普通のエステサロンではできない医療行為を行う診療施設。近年ではレーザー脱毛などを受ける男性利用者も増えているようだが、いきなり口をなめ回すとは、そこが風俗店だと思っていたのだろうか。

なんにせよ、２人きりの男と女が体に触れ合うという状況は、わいせつ事件の温床となりがちだ。東京都ではこんな事件が発生している。

８月22日、整体師の男（47）が女性の下着の中に手を入れ、下腹部を触るなどしたとして、準強制わいせつの疑いで逮捕、送検された。

逮捕容疑は８月19日、東京都江戸川区内の女性宅へ出張整体に行った際、「ホルモンに効くツボだから」などと称して、下腹部を執拗に触ったというもの。被害女性が恐怖のあまり声を出せないでいると、この整体師は「旦那には言っちゃダメだよ」と口止めまでしたというから相当悪質である。

被害女性の様子がおかしいことに気づいた夫に、事の顛末を問いただされた際には「ホルモンバランスを整えるマッサージの一環」と主張していたというこの整体師。しかし逮捕後の取り調べでは「整体とはかけ離れた部分のマッサージだった」と、容疑を認めているという。

疲れた身体を癒してくれるはず場所がわいせつ事件の現場と化すとは、まったく世も末である。