"最後の思い出にママとしたい！"といきなり土下座して頼まれて…

ネオン街にはこんな浮気なママもいるのだが、冒頭で紹介したように、基本的には「お客さんとはＮＧ」である。どんな口説き方をすれば難攻不落の城が落ちるのか。新宿のスナックママ・幸子さん（３９）に攻略法を聞いた。

「水商売をしてる女性は、"昔、好きだった女に似てる"とか"ママと朝のコーヒーを飲みたい"なんて口説き文句は、山ほど聞いてるわけです。ありきたりな言葉じゃ落ちないんだけど……わたし、一度だけクラ～ッとしたことがあるの」

ほう、それはいったいどんな感じだったのか？
常連客のＭさん（２７）が来た夜だったという。
「最後まで粘り、ほかのお客さんが帰ると、彼が"実は転勤が決まったんです。最後の思い出にママとシタいんです！"と、いきなり土下座して頼むんです。床に座ったまま目に涙を浮かべて"お願いします！"って言われると、私も胸が詰まっちゃって……。あと一押し、足に縋（すが）られたら許しちゃったかもしれません」

ちなみに、ママが好意を持つ客は、店の雰囲気を和ませ、カネ遣いがいい男性だが、関係を持つには口が堅いことが最低条件になる。
今回取材した美人ママたちによれば「自分の身の上話をするようになれば、エッチの一歩手前」なんだとか。話し上手より聞き上手になることが、ポイントのようだ。