「普通の風俗より安心かな」

こうした状況には、冷えた日本の経済が影響しているようだ。パチンコ雑誌編集者が解説する。

「２００６年に『ＣＲぱちんこ冬のソナタ』がリリースされたあたりから、女性がホールに入りやすい環境ができ、パチンコにハマる主婦が急増しました。ところが今、不景気に加え、この春からの消費増税で、業界はあまり儲かってない。店側は換金率を落とすか、釘を締めることで対応していますが、客側からしたら、その分、勝ちにくくなっているんです」

取材を進めるうちに、「実際にパチンコ売春に手を染めた」という人妻と接触することができた。３４歳の主婦・隆子さん（仮名）は、肩まで茶髪を伸ばし、ややポッチャリ気味の体型。彼女もやはり、パチンコで開けそうになった家計の穴を塞ぐため、タブーを犯したという。

「声をかけるときは、どんな人か観察するの。不潔な人や怖そうな人はＮＧ。面倒くさそうな人もダメ。私なりの基準をパスした人だけにしてます。ある程度は相手を選べるから、普通の風俗に勤めるよりちょっとは安心かな」

値段は交渉次第だが、最低でもドル箱２つ分、最高額は８万円だったとか。

「普通の主婦が急にお金に困ったら、できることってそんなにないんだよね。ほかの家の奥さんだって、私と同じ立場になったら、どうするかわからないと思うけど……」（前同）

おたくは大丈夫ですか？