夜のお店に、男を知らない女性が急増しているという。ピンク街に沸き起こった"異常現象"を追った――!!

実は今、大和撫子たちの処女率が急上昇している。

昨年、行われたコンドームメーカー『相模ゴム工業』でのＷＥＢアンケート（回答１万４１００人）では、２０代で２５.５％、３０代で５.１％が処女という結果が出た。また、厚生労働省が２０１０年に実施した『出生動向基本調査』では、性経験のない女性は２０～２４歳で４０.１％、２５～２９歳で２９.３％、３０～３４歳でも２３.８％にまで上ることが判明。

成人女性の３人に１人が処女と言っても過言ではない状況なのだ。

そんな社会の情勢を敏感にキャッチしたのか、今年５月には、処女専門の婚活サイトまで登場。

さらに、１０月からスタートするドラマ『今日は会社休みます。』（日本テレビ系）は、３０歳の処女ＯＬが主人公で、しかも、あの綾瀬はるかが演じるという。

もはや、社会現象とも言える処女の増加。

この背景を、性風俗の現場を精力的に取材している女性作家の酒井あゆみさんは、こう分析する。

「今の女性は、小さい頃からインターネットを介してコミュニケーションをしてきたネット世代。リアルな人間関係や恋愛に臆病で、セックスに踏み込めなくなっていることが背景にあると思います。また、男性側も草食系男子が増えて女性に強引に破瓜を迫らないことも、大きな要因でしょう」

そんな時代の流れは、処女とは無縁とも思われていた業界にも波及している。

「最近、処女の風俗嬢がすごく増えているんです。セックスはパスするけど、セックスのお仕事はするというわけです」（前同）

風俗業界に処女なんているわけねーだろ、と思われる方もいるかと思うが、これはまぎれもない事実。

新宿、渋谷の風俗店店長に確認すると、「ええ、うちにもいます」という店がすぐに見つかった。

ライト風俗と呼ばれる"手コキサービス"が中心のオナクラ店に多いようで、新宿のオナクラ店『Ｘ』の店長は、こう語る。

「面接のときに"あの～、私、まだセックスをしたことがないんですけど、大丈夫ですか"と心配そうに聞く子が、ちょこちょこいるんです。処女でも時給は変わりませんから、ま、ウソじゃないでしょう（笑）」

その店で半年働いているという専門学校生のＭさん（１９）に話を聞くことができた。

大島優子に似た美人で、昼間はアニメ系の専門学校に通っているという。

「私、『テニスの王子様』っていう漫画が大好きで、そのグッズを買うのにお金が欲しかったんです。グッズも限定品のようなプレミアがついたものは、ウン万円ってするんですよ」

確かに、彼女の持ち物はすべて、その漫画関連のグッズで固められていた。

携帯電話に刻まれた「ＳＨ」という文字も、彼氏ではなく、好きなキャラクター『不二周助』のものだとか。

「それに求人に"未経験者歓迎"って書いてあったから。今思えば、"風俗未経験"のことなんですけど、当時は"セックス未経験"かと勘違いして、処女でも大丈夫なんだと思って（笑）」

というように、風俗の中でも敷居の低い店が登場したことも、処女風俗嬢の増加に一役買っていそうだ。