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本誌再録

平成「立ちんぼ妻」の実態

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人妻立ちんぼを発見


3月某日、都内屈指の繁華街にあるラブホ街に繰り出した記者。平日の昼間ということもあり、辺りは閑散としている。本当に“立ちんぼ妻”など、存在するんだろうか?
すれ違う学生風カップルのいぶかしげな視線を受けとめながら、不安と期待を胸にラブホ街を探索する記者。
と、いきなり視界に女性が飛び込んで来た!
「早くも発見か!?」
はやる気持ちを抑えつつ、ゆっくりと彼女のほうへと歩みを進める。
だが、近くで顔を見ると、歌舞伎役者も真っ青の厚化粧に、いまや場末のスナックでもお目に掛かれない時代遅れの蛍光色スーツ。明らかにプロの御方である。それもかなり年季が入っている。
「お兄さん、遊ばない?」
お決まりの台詞とともに、記者を誘惑にかかる“歴戦の強者”。かつては、その微笑みで幾人もの男たちの下半身をたかぶらせ、トリコにしていたのだろうが、いまとなってはやり手のババアの下卑た笑いにしか見えない。
彼女の人生に敬意を表して、軽く頭を下げながら丁重にスルーする。そして、ラブホ街の探索を続けた。
歩き続けること約20分。諦めかけたその時、ラブホ街の中の小さな公園の隅に、ひとりたたずむ30代前半と思しき女性を発見。記者の存在に気づいた彼女は、自ら近づいて来るではないか!
「あの~、いきなりこんなこと言ったら驚くかもしれませんけど、私とホテルに行きませんか?」
おお!飛び出したのは、なんとも直球のセリフ。水色のニットに、白のスカートという出で立ちは、まさに買い物帰りの主婦そのもの。しかも、女優の富田靖子に似たなかなかの美人サンだ。かなりの手応えを感じるが、まずは慎重に対応する。
「それってどういうこと?」
「私、いまちょっとおカネに困ってるの。だから、もし良かったら援助してほしいんです?」
「いくら?」
「2ねえ」
飛び出した“援助”という素人っぽい表現。ここまで来れば、勝負に出ても構わないだろう。
「う~ん、お姉さんは悪くないけど、プロは好きじゃないだよね。それに、できたら人妻がいいんだ」
苦笑いを浮かべながら、わざと立ち去るフリをして相手の反応を待つ。と、
「私、別にプロじゃありません。ちゃんとした主婦です」
ついに、素人妻立ちんぼを発見したのだ!
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