トップ女優として活躍する小島みなみちゃんは愛犬家としても知られていますが、今回、ワンちゃん向けのハーネスブランドを立ち上げました。

首輪による気管への負担を考え、オシャレで機能的なハーネスを開発したのです。また、このブランドはセカンドキャリアも視野に入れているとのこと。そこで、詳しい話をうかがいました！

――今回、ワンちゃんのハーネスを販売するブランド『LOU LOU』を立ち上げましたが、立ち上げのきっかけはなんですか？

「私の愛犬であるしゅくると散歩をしていた時、首輪を使っていたんですが、ゲホッ、ゲホッ、ガー、ガーと咳をしはじめたんです。病院で調べたら、気管支虚脱気味だと言われました。（犬は人間と骨の構造が違い、気管が変形して潰れやすく、内科治療で症状を軽減できるけれど、潰れた気管を元に戻すには全身麻酔をして手術するしかない）。レントゲンを撮った結果は正常だったんですけど、レントゲンはその瞬間だけを写すものなので、予防した方が良いかもしれないと思い、首輪ではなくハーネスに切り替えようと考えたんです。それで、市販のハーネスを探してみたんですが、デザインがかわいくて、ワンちゃん用の洋服と一体型のハーネスは全然見つからなかったんですよ」

――なるほど。

「それに冬は洋服の上にアウターを着せ、その上からハーネスを装着するんです。一度着せたら、家に戻った時にまた脱がせたり着せたりするのが手間なんです。そこで、洋服と一体型のかわいいハーネスがこの世にないのなら、自分で作ろうと思ったんです」

――すごい行動力です。ブランドを立ち上げるために、まずなにをしましたか？

「まずはハーネスを作ってくれるメーカーさんを探しました。その会社が大阪にあるんです。そこでこういうハーネスを作りたいという企画書を自分で作りました」

――企画書作りはスムーズにいきましたか？

「所属事務所のパソコンに詳しい人に、いろいろと教えてもらいました。ハーネスのブランドを立ち上げたいと思った時、ある程度、形になってから事務所に話そうと思っていたんです。最初は自分で進めようと思ったんですが、家にパソコンがなかったので、事務所の社長に相談したら『いいよ』と言ってくれて、事務所のパソコンをめっちゃ使わせてもらいました（笑）」

――企画書にはなにを書いたんですか？

「デザインや機能について、こういうハーネスを作りたいと書き、そこから素材を選んでいきました。デザインにはスタンダードな形があるんですが、私はそこに襟を付けたり、袖を付けたり、パーカー風にしたりしたかったんです」

――どのくらいの時期からやっていたんですか？

「今年の3月頃に企画書を持って大阪に行ったので、その時期から本格的に始めました。ちゃんと販売計画も立てましたよ。家に電卓がなかったので、新しく電卓を買ったんです。数字が苦手なので、頭を使いすぎて熱が出ました（笑）」

――そこまで苦労しましたか。その甲斐あって、発売にたどり着いたんですね。何種類発売する予定ですか？

「全部で6型あって、カラー展開を含めると11着です。たくさん作りました～！　サイトもすでにできています！」

――ブランド名の『LOU LOU』はどういう意味ですか？

「フランス語で『かわいい子供』みたいな意味なんです。愛犬って我が子同然じゃないですか。これまで、かわいいハーネスがほとんどなくて、選ぶ楽しさがなかったんですよ。ワンちゃんの洋服はたくさんあるのに、かわいいハーネスがなかったので、子ども服を選ぶような楽しさを味わってほしいんです。だから、種類もたくさん作りました」

――そもそもなんですけど、ワンちゃんに洋服着させるメリットはあるんですか？

「冬は寒さ対策で、夏は夏用のスーパークール素材があるので暑さ対策なんです。夏は虫除けにもなるので、蚊やフィラリアの対策にも役立ちます。機能的な素材を使った洋服には、着せるメリットがありますね」

――洋服を着ることはワンちゃんにとってストレスにならないんですか？

「ストレスにはならないし、機能的な素材の洋服は着た方がいいと思います。私が作った洋服は着心地の良さにこだわり、素材にも十分配慮しているんです。それに、ワンちゃんにストレスがかからないように立体裁断にしています。ハーネスと洋服の両方を着せると重くなるけど、一体型にすることで、ワンちゃんにとって非常に着心地が良いと思います」