――好きな芸能人はいますか？

「誰でしょう？　家にテレビがないんですよ」

――それもお嬢様ならではですね。

「祖母が『必殺仕事人』を観ていたので、京本政樹さんが好きです」

――いいですね！　いまどきの女性なら息子の京本大我さんって言いますよ(笑)。

「京本政樹さんはダンディで色気があるんです」

――50歳以上の方からすると京本政樹さんは中性的なイメージでしたが、いまはダンディなおじさまなんですね。

「男性のエッチな色気が出ているんです」

――いい趣味をしていますよ。あと、休日はなにをしていますか？

「習い事に行っています」

――そんな回答は初めて聞きましたよ(笑)。

「あと、ファンの方がおすすめのアニメなどを教えてくださったのでネット配信で観ています」

――あと、RARAさんはミステリアスな雰囲気ですし、お嬢様でもあるのでセクシー女優になる前はなにをしていたんですか？

「〇〇〇〇社（某大手企業）で現在も社長秘書をやらせていただいています」

――〇〇〇〇社（某大手企業）なら安泰じゃないですか。

「ベンチャー企業と違い、やることが決まっていますし、自由度がなくてつまらないなと思っていたんです。あとは男性社員の方も気を遣いすぎて、飲みのお誘いも、出会いもないんです。私自身も合コンとかには行かないタイプですので、祖母からも心配されて、このままならお見合いをさせられる話もあったんです」

――まるでテレビドラマの話です。

「自分の人生はこれでいいのかなと思い、自分の人生とは全く逆の世界に入りたいと思ったんです」

――AV女優になったきっかけまで話してくださりありがとうございます。しかし、すごい世界にいるんですね。エッチな話をするのがはばかれます。でも、聞かないと仕事にならないので聞きますが、性の目覚めはなんですか？

「家が厳しかったので性の目覚めは遅いんです。18歳の時に初めてお付き合いをしたんですけど、体の関係は結婚するまで持たないと思っていたんです。でも、当時付き合っていた彼がガマン出来なくて初体験をしました。それまでは男の子を自宅に連れて行くと、祖母から『帰ってもらいなさい！』と言われ、そこから正座で1時間説教されるんです」

――「はしたない！」って。

「『結婚前の娘がふしだらなことをしてはいけません』って言われました」

――それ以前にエッチなことが、この世に存在すると気が付いた時はありますか？

「身長が伸びたり、胸が大きくなったりするのが早かったので、中学2年生くらいの時に男の子からニヤニヤされたことはあります。その視線を受けて、私の体の成長は早いんだということに気が付きました」

――肉体の変化が起こる前に自慰行為はしていなかったですか？

「その発想もありませんでした」

――周りにAVやエロ本などのエッチなメディアもなかったですか？

「なかったです」

――さすがお嬢様です。

「でも、小学生の頃に同級生の男子が『俺たちが生まれたのは、お父さんとお母さんが裸で抱き合ったからだよ』と言って、出産の仕組みを教えられたんです」

――そういう男子はいますね。

「それを聞いても、『うちは絶対にそうじゃない！』って言っていました(笑)」

――コウノトリが運んできたみたいな発想です。

「その男の子は私がどういう反応をするのか試していたんです」

――小学生のセクハラだ(笑)。その言葉を聞いて親の裸が頭に浮かびましたか？

「なんとなく浮かびましたけど、『うちの父と母が？』って思いました。でも、その後に男の子が言っていたのと似たシーンをテレビで観て、『なにこれ？』って思いました」

――キスをしたら子どもが産まれると、最初は思うじゃないですか。その発想もありませんでしたか？

「キスは好きな人同士がする愛情表現という考えはありました」

――かなり純粋です。とは言っても年頃になるとオナニーもしましたか？

「中学生の頃からですかね」

――とうとうRARAさんにも性の洗礼が来ましたか！

「きっかけは覚えていないんですけど、アソコが下着で擦れたり、お風呂で洗ったりしている時に変な感じがして、いけないこととは思っているんですけど触っていました。でも、気持ちよかったあとには自己嫌悪に襲われて、その後は触りませんでした」

――いわゆる「賢者タイム」が長年続いたんですか。

「絶対によくないことだという自覚が芽生えました」

――思春期なのに性には抑圧されていたようですが、そういう生活はどうでしたか？

「自分ではあまり抑圧されていたことに自覚がなかったんです。でも、それがいま開放されたのかもしれないです」