キャバクラのお客さんがアフターで“闇カジノ”に

　昔ながらの美人局であるが、昨今は、その手段も悪らつ化しているという。「彼女たちのバックには半グレがついていて、ホテルに入るところを隠し撮りして、証拠をきっちりと押さえているんです。こうなると、もう言い逃れはできない。バレて逮捕などされたら、会社はクビ、家族からも見放されて一巻の終わりですからね。１０万、２０万でも払ってしまう。ある援交マニアのおっさんは１００万払わされたとか」（石原氏）

　この話からも分かるが、“未成年”は最強の脅し文句であることには違いない。これらの場合、「若い女性との接触は避ける」という防衛策を取れるのだが……。

「危ないのは相手が大人の女性であれ、うまくおだてられて“格好つけてしまうおっさん”なんですよね」というのは裏社会事情に精通し、漫画『闇金ウシジマくん』（小学館）の取材協力などでも知られるライターの上野友行氏だ。「最近、キャバクラで遊んでいたお客さんが、アフターで女の子に“闇カジノ”に連れて行かれるケースが増えていますね」（上野氏）

　都内の繁華街――特に新宿・歌舞伎町には数多く存在する闇カジノ。一般の会社員にすれば縁遠い世界に思えるが、歌舞伎町の闇カジノは入店も比較的簡単で、「キャバクラ嬢に“えっ？　行ったことないの？”みたいに言われると、プライドの高いおっさんほど、つい見栄を張って乗り込んでしまうんですね。もちろん、キャバ嬢と店側はグル。おっさんが使った分の何％かは女の子に入る仕組みなんです」（前同）

　金を使わせる手も込んでいて、最初はそれなりに勝たせて女の子に「すごーい」と言わせる。そして、頃合いを見計らい、大勝負に出させて、一気に回収する。

「俺は大丈夫、という自信家の男性ほど危ない。酒を飲んだ状態で、若い女の子に誘われると、気が大きくなってホイホイついていくのが定番ですから」（同）