プレイの感想を皆で言い合う

それが、貴子さんにとって初めての不倫だった。
「３１歳で結婚して、夫とは“子どもは作らずに２人でバリバリ仕事しようね”って約束したのはいいんだけど、仕事優先の夫婦生活だと、どうしてもセックスレスになっちゃって。だからか、すごく刺激的だった。夫以外のモノを舐めてるって思うと、冷静さを失っちゃって、相手から“ヤメて、入れる前に出ちゃうよ”って言われたときには、がっついてるみたいで恥ずかしかったわ（笑）。若かったのよね」

人が多少入れ替わりながらも徐々に人数を増やし、今では１７人の仲間がいる。
「６０歳とか６５歳で定年退職すると、もうパーティには来られないから、それまでの楽しみね。私は、去年も今年も同じ男性が相手。同い年だからってわけじゃないんだけど、リズムが合うのよ。腰が強い若い男に強く突かれ続けると、私は疲れちゃう。もっと、じっくり体を弄って、じっくり挿入してほしいなって」

貴子さんは清楚感が漂い、そういう女性には見えない。
しかし、携帯電話で“ハメ撮り”もしており、「若い頃は、こういうのなかったし、この年齢で夫婦でヤッても仕方ないから、新鮮で楽しいの」とも言うのだ。
ちなみに今年は、里恵さんが新しい男性を連れてきたことで、１部屋だけ男２人対女１人だったそうだ。

「後から聞いたらね、スゴかったみたい。女性は４９歳で初めての３Ｐだったんだけど、“一人にフェラしながら、もう一人に挿入されるのって、犯されてる感じがして久しぶりに女を実感したわ（笑）。この年で新しい快感を知るなんてね”って声まで紅潮してた」
さらに驚くのは、この話を聞いたのが、翌朝、メンバー全員で朝食を食べていたときだったというのだ。

「それが不倫パーティを続ける秘訣よ。みんなで隠し事なく、どんなプレイをしたとか、来年は○○としたいな、とか言い合うことで、変な恋愛感情も生まれないし、あくまでも、そういう関係だって確認できるの」
今回突き止めた、１年に１度の不倫セックスパーティ。これが平成時代の中高年の逢瀬の形なのだろうか。