「図々しい人ほど幸せに生きているのが、本当に意味が分からない」　声を震わせ、こう語るのは、ストリップの総本山『浅草ロック座』に所属する美人ダンサーのＭさん。驚くなかれ、彼女は、客として訪れた美容院で“強制わいせつ”に遭遇したという。

２月１～１５日、Ｍさんは『仙台ロック座』の公演のため、仙台を訪問。「１０日、髪色を変えようと思って、無料情報誌で見つけた美容院に予約を入れたんです」（Ｍさん＝以下同）　ヘアサロンを仕切るのは、佐々木智哉容疑者（３４）。経営者兼美容師で、そのときは一人で店を切り盛りしていたという。「自分の仕事は、ストリッパーだと明かしました。変に隠すと、会話も続かないので。すると、“僕、偏見ないですよ”と言って、理解がありそうな態度を見せてきました。その流れで、“施術に瑕疵があれば直すし、今後も髪の相談に乗りたい”と言われ、ＬＩＮＥ のＩＤを交換しました」

施術が終わり、店を出ようとした瞬間、突然、思いもよらぬ事態に。「“いいですか？”と聞かれたので、よく分からず“はい？”と聞き返したら、後ろから抱きつかれて……。服をキャミソールごとまくり上げて、胸を揉まれて、ブラジャーの中にまで手を入れられて……」　店は２人きりで、密室だったという。行為はそこまでで止められたが、“いい思いをさせてもらいました”と佐々木容疑者は満足そうに言い放ったという。

呆然とし、料金を払い、店を後にしたＭさんだが、どうにも腑に落ちない。写真のようにＬＩＮＥのやりとりを行い、男がした蛮行を自認させ、１６日、マネージャーを通じて話し合いの場を持った。しかし、「自由恋愛」だと言い張る男に“話にならない”と判断し、そのまま警察へ。仙台中央署に被害届を提出。１７日、佐々木容疑者は強制わいせつ容疑で逮捕。だが、拘留されずに済んだという。さらに、「こういう事件になって、報道もされたため、私のことを特定し、ツイッターに嫌がらせのメッセージを送る人も少なくないです」

セカンドレイプの被害だ。「なのに、あの男は、何も罰を受けることなく生活している。そう思うと、悔しくて、悔しくて……」　現在、Ｍさんは、ジェンダー問題を多く担当してきた伊藤和子弁護士に相談中だという。あくまで「自由恋愛」と主張する佐々木容疑者に、司法はどう判断を下すのだろうか。