閉経を機に性に積極的になる

閉経に差しかかる５０代の妻は、セックスから遠ざかる人と、逆に性欲が昂進する人に分かれるようだ。
髪はショートで声が少し低め、胸の張り具合や肌つやは４０代でも十分通用するほど若々しい恵さん（５４）は、閉経直後、前者のケースを経験したという。
「閉経したのは５０歳の頃。夫とセックスしてもあまり濡れずに痛いので、次第に拒むようになったんです」

そんな彼女に変化が訪れたのは、子どもが独立し、美容師の仕事を再開した頃からだった。
「男性が美容院に来るのが当たり前の現在。若い男性客のプリッと張ったお尻や、スラッと伸びた足を見ると、なんだか妙にムラムラしてしまうんです」
閉経前後の女性は、女性ホルモンの分泌が急激に減少する。このため、相対的に男性ホルモンの比率が高くなることで、性に積極的になるケースがある。

美容師の仕事を再開して初めての男性客は大学院生のＴ君だったが、今春、彼と新宿でバッタリ会い、飲みに行ったことがあった。
「カレね、２４歳にもなって、まだ童貞だって言うんです。お酒の勢いもあって、"じゃあ、私が教えてあげる"ってことになっちゃって」
浴室で彼の体を洗っていると、それだけで濡れてくるのが分かった。彼に見つからないように自分のソコに指を入れると、グショグショだったという。

浴室から出ると、彼をベッドにあぐら座りさせ、男のソコにローションをまぶした。両手で愛撫していると、Ｔ君が目を閉じ、「ああっ……んうっ」と歯を食いしばった。
「まだ、出しちゃダメっ」
こう言って手を止めると、彼は切なそうに恵さんを見た。その顔とあえぎ声にめちゃくちゃ興奮して、思わず彼の唇に吸いついた彼女。
騎乗位になり、彼のソレを手に取って、自分の中に導いたという。

「夫とセックスするときはまったくの受け身だけど、あの日は、自分でもどうしちゃったのかと思ったぐらいに積極的で（笑）」
Ｍ君は中に入れると、すぐに射精してしまったが、そこは百戦錬磨の５０代妻。
「彼に合わせて、しっかり同時イキした」という。
女は男と違い、年を経るごとに、あるいはセックスをする相手によって、さまざまな性感を味わえる。先細りの射精快感しかない熟年男には、なんとも羨ましい限りではあります。