食料に衣服に家電と何でもそろう郊外型店舗でまさかの肉弾サービスが!?　窓が曇っている車の中ではもしかして……。

２月の寒風が吹きすさび、排気ガスの匂いが鼻につく、屋内の立体駐車場。
午後２時の昼下がり、記者がひと通りの取材を終えて、自分が停めた車に向かっていたその時だ。
「アッ、アアッ……」
はっきりとは聞き取れなかったが、明らかに女性のアエギ声が耳に入ったのだ。
周りには何十台もの車がある。息を潜め、耳を澄まして、声のした方向を探す。
「あふ、はあぁ、はあ」
かすかに聞こえた声がだんだん濃厚になる。
やがて、目に止まったのは、黒のタント。女性に人気の軽自動車である。
助手席のシートを倒しているのだろう。そこには上着をたくし上げ、Ｄカップほどの乳房を丸出しのまま、男の体に覆いかぶさっている女性の姿が！

真っ昼間から、駐車場でカーセックス……。これこそ今回、追いかけてきた、最新援助交際現場だった。
事の発端はこうだ。
「俺たち、ドライバーの間では有名だよ。昼飯を食いながら、ソレ目当ての女を物色して、一発楽しむ（笑）。仕事の合間の、いいリフレッシュになるんだよな～」
と語るのはタクシー運転手のＡさん（４９）。
彼は、昼食をショッピングモールのフードコートでとることが多い。さまざまな店が入っているうえ、値段も安い。何より、ショッピングモールの駐車場は「終日無料」や、「１時間以内なら無料」が大半のため、Ａさんのような職業ドライバーには都合がいいのだ。

それだけではない。
「昼間の時間帯、フードコートには地元の若い主婦や、学生もよくいるんだ。で、その中にはドリンク１杯で、暇そうに座っている女もいる。これがたいてい援交希望で、ヤラせてくれる」
実際、Ａさんはここで８人の女性と楽しんだという。
「こっちがソレっぽい女性をチラチラ見ていると、向こうもアイコンタクトを送ってくる。そしたら女性の席に行って、声をかける。まあ、たまにハズして、変な目で見られることもあるけどね（笑）」
もし、当たりなら、そのまま駐車場でカーセックスするのが"流れ"だという。
にわかには信じられなかったが、記者もＡさんが利用するショッピングモールのフードコートに出向いたところ、援交女性と簡単に接触することができた。
最初に取材できたのが、若かりし頃の工藤静香に少し似た２９歳のバツイチ女性。記者は素性を隠して、「一人なの？」と声をかけると、「ええ」――突然のナンパにもかかわらず、待っていたかのように微笑む彼女。

そして、彼女から「昼休みなんですか？」と積極的に会話をしてきた。
デニムのショートパンツの下に黒のタイツを履き、やたらと脚を組み替える仕草も妙に色っぽい。さらに、
「まだ時間あります？」
彼女から誘ってきたので、
「どういうこと？」と尋ねると、彼女は顔を至近距離まで近づけて、
「５０００円でいいよ」
と香水の香りを漂わせてささやいてくる始末。続けて、
「駐車場にね、私の車があるから、そこで……」
隣の席でジュースをこぼした子どもが母親に叱られている中、こんな妖しい交渉が始まったのだ。

あくまでも取材中なので、記者は逃げるように退散したのだが……。
社会風俗評論家の青山輝彦氏が、こう言う。
「フードコートでウリをしている女性の話は聞いたことがあります。あそこなら寒い時期でも暇つぶしができますし、女性が一人でいてもおかしくない。そして、男を駐車場に停めてある自分の車に誘えば、その場でサクッとできてしまう。逆に相手の車には乗りません。連れ去られる危険もありますからね」
"一発"代の相場はやはり５０００円で、かなり安い。
「今は風俗で働いても客が少なく、１日１万円も稼げないことが多い。特に地方に行くほどその傾向は強く、個人売春に走る地元の女性は増えています」