「この記事はFANZAニュース2024/6/27に配信されたものです」

FANZAニュース『エロネタ』

ゆらゆらDreaming
毎月ゆる～くゆらゆら宣言！2024年6月号

FANZAニュースをご覧のみなさんこんにちは！
元AV女優の架乃ゆらです。

引退発表からひと月が経ち、自分的にも世間の反応的にもようやく落ち着いてきました。

先月は引退関連のお仕事をありがたいことにたくさんさせていただき忙しない日々を送っていたのですが、6月にもなればスケジュールは白く、でも焦ることもなく、友達と遊んだりいろんな人と会ったり一日中家に引きこもったりとのびのび過ごすことができました。

こののびのび期間でようやく自分はAVを引退したんだなぁと実感してきました。

ふとSNSを見ると日々いろんな女優さんがAV撮影に臨んでいて、そうかわたしはAVを(現時点では)もう撮らないんだ、と思います。

AV撮影の現場、本当に楽しいんですよ。
そもそもAV自体が面白いじゃないですか。

面白いというかへんてこというか。

社会的に絶対必要ではないエンタメっちゃエンタメの、そのもっとディープかつ直球の欲に向けて発信されていて、でも誰もが一度は故意であってもなくても目にして、消費されるもの。

このコラムをお読みになっている皆様におかれましてはこのAVに出ているのはこんな名前の女優さんで、メーカーはどこどこで、SNSはこれで、みたいに出演している女優さんをAV女優として認識してくださっていると思いますが、それって多分かなり少数派で、多くの一般人類の方にとってAVはAVであってそれ以上でもそれ以下でもなく、AVに出演している女優さんを女優さんではなくある種、記号的に捉えていると思います。

でもわたしはそれでいいと思っていて、わたしのAVをやる上での最大の願いはいわゆる無敵の人、と呼ばれるような家族もパートナーもなく社会に自分は必要とされていないように感じて孤独が故に無敵となってしまうような人が、ふいにわたしのAVを観て、もっといろんな作品を見てみようとか他にどんな女の子がいるんだろうとか興味を持ってもらい、歪であっても社会との繋がりを生み出すことです。

今まで実際にそのような報告は届いていませんが、一人でもそういった方の救いの存在になれていたら嬉しいです。

まあでも引退してしまうんですが。救いになりたいなんて大層な事を言ったばかりなのに！
大丈夫です。AVのレベルは日々上がっています。

今では顔が良いのは当たり前、そんな子にこんなおっぱいが！？くびれが！？おしりが！？こんな子のセックスが！！？見れちゃう時代です。
救いは後輩たちに勝手に任せます。

わたしがAVを始めたきっかけは、元々ちょっと興味あった・AVっておもろい・裸で仕事をするって有り得なくておもろい・いろんな人に知ってもらいたいと様々にふわふわしています。

そんなきっかけから始まり人と運に恵まれて7年間を過ごし、いつの日か誰かの救いの存在になれてたら良いなという願いが出てきて、いろんな仕事をやっていく中で自分がお芝居に興味があることが分かり、環境を変えて取り組みたいと思い、そうして引退を決めました。
こうして簡素に見ると最初はなんとなく始まり誰かのために動き、最後は自我が芽生えて自分のために動いています。

これはまさしくいつまでも子どもだと思っていた我が子がいつの間にか親元を離れ巣立っていく景色そのものです。

そうなんです。皆様は架乃ゆらの親鳥だったのです。

これまでAVという大きくへんてこで大好きな巣で育ててもらっていましたが、いよいよ羽もしっかりしてきましたので大空へ羽ばたいていこうと思います。
たまに見かけたら頑張って飛んでるなーと思ってください。そして今巣にいる可愛い子たちを大切に育ててください。わたしの最新の願いです。

さて、そろそろ新作AVのお話に移ります。

禁欲で高まった性欲を媚薬で増幅させて泥●状態でムラムラしたところに精力剤でガンギマリ！
意識遠のく鬼畜の深夜撮影で睡魔に襲われながらMAXハイテンションでハメ狂った異常で異質で異色な一夜
（S1 No.1 STYLE）

 

タイトルは『禁欲で高まった性欲を媚薬で増幅させて泥●状態でムラムラしたところに精力剤でガンギマリ！ 意識遠のく鬼畜の深夜撮影で睡魔に襲われながらMAXハイテンションでハメ狂った異常で異質で異色な一夜 架乃ゆら』です。

長いし一つ一つの単語がパワーあるしでこれぞAVですね。
内容はカレートンカツラーメンチーズ乗せニンニクマシマシ山盛り揚げポテト添えみたいな感じです。
全部乗せのてんこもり。

禁欲して媚薬を飲んでお酒も飲んでなぜかエナドリまで飲んでなぜか深夜に撮影しているのでもうどうとでもなってしまえ！というテンションです。

一ヶ月間の禁欲の様子をスタッフさんから支給されたカメラで収めているのですが、どんどん狂っていくのでちょっとしたホラーです。
そして禁欲明け一発目のセックスは久々の男優さんを目の当たりにした嬉しさのあまりめちゃめちゃキモイです。

コラムを書くために自分で見ながらキモぉ…と頭を抱えました。まあでもずっと我慢してたもんな。

ああ…しっかり食え。おかわりもいいぞ。
画面の中の知らないキモさの自分を温かく見つめる時間でした。

そして二度目のセックスですよ。
我ながらエロくて可愛くてまた頭を抱えました。
カフェでこっそり見ていたのですがあまりにエロくて一旦帰宅してムラムラを解消してからまたコラムの続きを書いています。

さてさて。是非みなさんこちらのチャプターを絞り切るまで見てほしいです。

遅刻して現れた男優さんと二人きりのハメ撮りです。
わたしはハメ撮りをするのも見るのも好きです。

AVにおけるハメ撮りはAVらしからぬ生々しさがたまらないです。

手持ちのカメラのレンズについている簡単なライト一つだけに照らされて赤みを帯びた頬や汗ばむ肌に嘘がないというか、多分これより没入感があるのがVR AVだと思います。
でもVR AVとハメ撮りとの明確な違いは相手の男性がどこまで存在するかです。

VR AVは見ているあなた対映像の中の女の子、という世界なので撮影中男優さんは極限まで息をしないし自分からは動きません。
この子は俺じゃなくてカメラの向こうの男優とセックスしてるんだと思ってしまった瞬間いくらVRの技術を持ってしてものめり込めなくなってしまうからです。

それに対してハメ撮りは自分がその世界に入って楽しむというより女の子のより生々しい姿を見て、この子は本当はこんな表情もするしこんなセックスをするんだな〜とニヤニヤしながら見るものだと思います。

個人的に男側がちょっと雑にあしらってるくらいのハメ撮りが好きです。
こんな可愛い子がこんな雑に扱われてこんなに媚びてるんだ！という衝撃的なエロさ。
わたしの大好物です。

後半からは香盤の進みも上手くいかず、イライラとムラムラが最高潮に達したわたしが監督の指示も台本も全てを無視して暴走していきます。

おもちゃ責めしにきた男優さんを逆におもちゃ責めしたり、撮影が押しすぎて朝日が昇ってもセックスを止めなかったり。それはそれはやりたい放題です。

台本がそもそも無い撮影はしたことがあるのですが、台本を無視して勝手に暴走し出す撮影は初めてでした。台本無視系、流行ってほしいです。

AVユーザーってAV女優の素顔好きじゃないですか。
シチュエーションがしっかりありながら素顔も見れちゃう新感覚AVだと思います。

これ一本でたくさんの表情が見れるので満足度がかなり高いです。
禁欲ものはたくさんあるしこれはパスかなと思っていた方も是非見てほしいです。

今回のコラムはこのあたりで終わります。
また次回もよろしくお願いします！

（文／架乃ゆら）
（協力／LINX）
（構成／FANZAニュース編集部）