股間スリスリの真の狙いは？

平日の１９時過ぎ、Ｘ駅に到着した。なるほど、駅のホームには人があふれそうになっている。
「車両は１０両編成の５、６両目でした」
とＡ氏が話していた１９時２１分発の急行電車の５両目に乗車する。確かに、身体を動かすこともできないほどの混雑だ。

記者の右隣にベージュの立て襟コートを着たポニーテールの女性がいた。
「ベージュのジャケットを着ていました」
Ｂさんの証言と同じ色だ!!　もしかして彼女か!?　と色めき立ったが、何事もなく電車を降りていった。
被害者の証言では、犯行時間帯にバラつきがある。つまり、痴女は、この超混雑区間を何度も往復している可能性があるのでは!?

そう信じて、記者も２回目の挑戦。スーツにピンクのシャツを着た黒髪ロングの若い女性が横に来た。耳にはピアス。今度こそ!?
しかし、無情にも列車は何ごともなく次駅に到着。彼女も電車を足早に降車してしまった。

結局、この日は痴女区間を４往復したが、遭遇することはできなかった――。
追跡調査から数日後、５人目の被害者でシステム会社勤務のＥさん（２９）から証言を得ることができた。
今までの証言者と同様、ムスコをまさぐられたというＥさんだが、彼は"犯人"の貴重な肉声を耳にしたという。
「ズボンの上から触りながら、耳元で"アソコの大きさが知りたいの。大きいのが、好きなの"とささやいてました。なんともエロい声でしたね」

なんと、痴女のターゲットはデカチン。これでは、記者が何度往復しても出会えないのは当然か!?

混雑した地下鉄車内に出没する痴女は、あなたの隣の女かもしれない。