健康やダイエットに効果があるとされるインドの秘術がもたらす最高の瞬間は、実はオーガズムと同じものだった──。

〈ヨガのレッスンを受けていると突然、オーガズムとまったく同じ性的快感に襲われたのです。そのときはほかのメンバーもいたので、表に出さないように必死にこらえたのですが……〉
〈腹部のコアマッスル（深層筋）を鍛えるフィットネスをしていたときに、挿入と同じ快感を得ました〉
今、アメリカのフィットネスマガジンに、女性たちのこうした奇妙な体験談が寄せられ、大反響を呼んでいるという。

セックスセラピストでフィットネスにも詳しいジョン・デビッドソン博士は、
「コアマッスルである骨盤底筋を鍛えることで、ミニ・オーガズムが訪れることは十分にありうる」
と解説しているのだが、女性は本当にヨガやフィットネスで性的快感を得られるのか？

元ＡＶ女優でヨガ歴１０年、現在はヨガ・インストラクターとしても活躍する竹下ななさんに聞いてみたところ、驚愕の真実が。
「コアマッスルを鍛えるヨガで性的快感が得られるのはまぎれもない事実で、最近はこれを"コアガズム"とも呼びます。実際、私もこの経験があり、まったく手を使わずにエクスタシーに達したことがあります」

なんたること。セックスもオナニーも一切することなく、女性はヨガでヨガってイキまくっているというのだ！　しかし、にわかには信じがたい。

「男性は感覚的にわかりにくいかもしれませんが、ポイントは膣を締めたり緩めたりすることです」（前同）
膣の"強弱"は、勃起したオチ○チンをピクンピクンと動かすのと同じで、肛門をキュッと締めたり緩めたりといった要領でできる。
このとき使っているのは、尿道括約筋や肛門挙筋などの「骨盤底筋群」というコアマッスルで、これはトレーニングで強化することができるそうだ。
ストリップ嬢が膣でバナナを切断したり、膣に入れた筒から矢をプッと吹き飛ばすことができるのは、この骨盤底筋を鍛えたからにほかならない。

仮にトレーニングをしない女性であっても、一度や二度の"膣締め"であれば難しくない。ところが、これを繰り返し何度も行うとなると、相応の練習が必要になる。そうしたトレーニングの過程で筋力がアップすれば、締めつける力も強くなる。そのうえ、自分でも膣壁が擦れ合う摩擦や刺激を感じられるようになるという。

「挿入時の快感も、男性器と膣壁の摩擦や刺激で得られます。つまり、ヨガで骨盤底筋を鍛えると、セックスと同じ快感が味わえるようになるんです」（同）

訓練すれば、ヨガでもイケる。竹下さんは、手を使わないでオナニーをするときは、気持ちをリラックスさせてから、あぐらや仰向けの姿勢になる。

「意識を膣周辺のコアマッスルに集中して、膣を締めたり緩めたりしていると、そこにジワ～ッとした快感を感じ始めるんです。さらに続けると、セックスでピストン運動をされたときと同じようなエクスタシーが訪れます」（同）

竹下さんは、骨盤底筋を鍛えるヨガを始めてからセックスの感度も上がり、イキやすくなったという。
「コアマッスルのエクササイズでは意識を膣に集中させるので、セックスの行為自体や膣快感にも集中できるようなります。これが大きいんでしょうね」（同）

彼女が主宰するヨガセミナーは、不感症に悩んだり、出産で膣が緩くなったという女性が多いため、そうした受講者には、感じやすくなるために骨盤底筋を動かす指導をしている。
「このエクササイズは、ヨガのポーズを真似するだけではダメで、骨盤底筋を意識して行うことが大切なんです。このコツを会得した方は"コアガズム"も感じられるようになりますよ！」