【山之上彼方プロフィール】

陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。

【あなたの隣の超能力者「パウリスト」】

いきなりですが、私は機械に嫌われています。「他の人が触ると普通に動くのに、自分が触ると機械の調子が悪くなる」もしくは「買ったばかりの機械がすぐ壊れる」という現象が頻繁に起こります。

別の人がサラサラと使っていたスキャナが、私の番になると「んがががが！」と紙詰まりする。別の人がスチャスチャ使っていたプリンターも、私の番になると「うごごごご！」と紙詰まりする……。買ったばかりの電球がつかず、どうなってるのかなと触ったら、ポン！　と音がして割れたこともありました。

デジタル化が加速する昨今、機械の操作を避けて通るなど無理な世の中。毎日がストレスの連続。ペイ関連なんて、ポイントが溜まるどころか、途中でアプリがおかしくなり、謎の借金が生まれそうで怖くて使えません。今年は初e-taxで確定申告をする予定ですが、申告書作成中、パソコンがかたまりゃしないかと本気で震えています。

ある日ＳＮＳでこの悩みを打ち明けたところ、「私も機械に嫌われています」と同じ悩みを抱えた方から続々コメントをいただきました。おお……こんなに仲間がいる！　

そこで調べてみると、機械に触ったり近寄ったりするだけで不可解な故障をすることを「パウリ効果」と呼ぶそうです。

この「パウリ」は、ノーベル物理学賞を受賞している物理学者・ヴォルフガング・パウリ氏の名前が由来。パウリ氏が近づくだけで実験道具が壊れる、割れる、火を噴くなど、ありえない現象がガンガン起こったといいます。

原因については諸説ありますが、一説にはパウリ氏の強い緊張や念力が、物理的に影響を起こした、「ポルターガイスト」の一つとも言われています。

つまり、機械に触れずとも「使おう」と思うだけでガシガシ壊す人は、念力を持つ者。超能力者である確率が高い……のか！？

ということで、私は機械を壊す仲間を「パウリスト」と呼び、いつかその念力を地球に役立てるよう研究することに決めました。

ということで、あなたのそばにいる「なぜか機械を壊す人」を馬鹿にするなかれ。今、目の前の機械を壊しているその人の念が将来、宇宙から降る巨大隕石を破壊し、地球を守る予定です。ふぬぅ！（←気合い）